大阪・関西万博について
2025年4月13日~10月13日まで「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに開催された大阪・関西万博がいよいよ閉幕します.
開幕前は建設費の増加や,一部のパビリオンの建設が遅れているなどマスコミの報道により,来場者が少なく,入場券の販売も伸び悩んでいたものの,来場者の口コミにより良さが多くの人に伝わり,万博の後半は大盛況に終わりそうです.
私は少し遅れながら5月中旬に1日券で初めて訪れて,楽しかったことから通期パスを購入して,万博に通いました.
私の入場実績を探してみたところ~
5月:2回
6月:6回
7月:3回
8月:3回
9月:4回
10月:1回
すべてのパビリオンを攻略できたわけではないですが,
私が万博に行って感じたことについて,書いてみたいと思います.
万博に行って感じたこと
私が万博に行って感じたことを書き出して,まとめてみると以下の4点に大きく集約できそうです.
- なんでもトライできる
- 日本の技術はまだまだすごい
- 我々の消費社会に異を唱える
- 海外の香り・味を日本で感じられる
なんでもトライできる
私は今回初めて万国博覧会というものに参加したわけですが,まず感じたのが何でもトライできる環境であること
普通の会社や組織であれば,まずコストの面で障壁となりトライできないことも多いのですが,万博では会場を実験所として,少しお金がかかったとしてもやってみる環境があるのがすごいところ
おそらく前回大阪で開かれた1970年の万博では,それが万博以外の街中でも当たり前にあって,新しいことにトライすることができる環境で,それがみんなの行動力につながり,大きく社会を動かすことにつながっていたのではないか,などと.
個人的にすごいと思ったのが
- 大屋根リング・特徴的なパビリオン
なんといってもパビリオンを囲むように設置された大屋根リングです.外観が美しいのはもちろん,上にあがるためのエレベーターやエスカレーターも設置されるなどアクセスにも配慮.トイレも設置されているのには驚きました.
パビリオンも負けていません.
個人的にすごいな~とおもったのが「アゼルバイジャン」
外観まで芸術的な「フランス」.壁面緑化をしている「セルビア」
「ポーランド」「大阪ヘルスケアパビリオン」
大阪ヘルスケアパビリオンや「いのちの未来」パビリオンは屋根を通じて水が流れてくる仕様で,夏場は涼しく見えて良かった~
- 空飛ぶクルマ
当初は,万博へのアクセスとして検討されていた「空飛ぶクルマ」ですが,試験飛行までにとどまりました.
飛行の認証なども進み,今後は空飛ぶクルマが普及していくのでしょうか?
海外製の空飛ぶクルマもある中で,「スカイドライブ」という会社は日本の企業,
空飛ぶクルマステーションにて,実際に機内に入ることもできました!
- 電気バス
万博へのアクセスで桜島駅からのバスや,万博内を走るE-moverには電気バスが採用されていました.残念なのが日本製ではないということですが,今回の導入で大阪の各地で電気バスに置き換えられていくのでしょうか.
自動運転バスも走っていましたね(トラブルは何回かありましたが)
日本の技術はまだまだすごい
- iPS細胞
大阪ヘルスケアパビリオンやPASONA NATUREVERSEで展示があったiPS細胞による心臓や心筋シートの展示がありました.
実際に動いている様子を見て,今後の医療に対して期待が高まります
- いのちの未来 アンドロイド
ロボットの第一人者の大阪大学 石黒浩さんがプロデュースしたパビリオンでは,未来のアンドロイドと人間の共存が描かれていてました.最後の1000年後の世界は、人なのかアンドロイドなのか分からないような動きをしていて,どちらかというとロボットはカクカクしたような動きのイメージがあったので本当に驚きました.よくよく見てみると,目の瞳孔まで動いていて,自分の方に目があった時に,アンドロイドが笑っているように見えたときは本当に心があるのではないかと思うほど.
展示自体はガラスケースの中に入っているわけではなくて,少し手を伸ばせば触れられるような距離でありましたが,他の人を見ていると手前ではなく,一歩手前で見ている人が多い印象を受けました.自分も少しなぜかアンドロイドが襲ってくるのではないか,と少し怖い所も感じたので,他の人も同様な気持ちを思ったのかもしれません
- NTT
企業のパビリオンも負けていません.
NTTのパビリオンが特に印象的でした
1つ目の部屋ではこれまでの電話・携帯電話の流れと限界を表示していました.1970年の大阪万博では携帯がまだ普及していなかったのに,50年後にはこんなに世界が変わっているなんて誰が予想できたでしょうか?2つ目の部屋は,perfumeのライブ映像を3D画像で見るというもの.3Dグラスをかけることで,目の前に3人が踊っているように見えて,これまでにない体験で感動しました.音や振動も伝わって,これからのライブが全国各地でライブ配信されるのではないか,と期待が高まります.
最後の3つ目の部屋では,まず自分の写真を撮られまして,その後の映像に利用されます.その後の映像でその人が笑ったり,年を取ったりする画像が出てきます.1枚の写真から,まるでその人を動画で撮ったかのようにできるのはすごいです.しかも,写真を撮ってから数分という短時間で.技術はここまで来ているのかという感じがしました.NTTにはIOWN技術で世界をリードするのでは,と期待しています!
我々の大量消費社会に異を唱える
- ブルーオーシャンドーム
ブルーオーシャンドームでは,海の大切さとプラスチック廃棄物で海が汚染されていることを伝えていました.
2050年の海では,魚よりプラスチック廃棄物の量が多くなると言われており,人間が短期間で多くのプラスチックを廃棄し,海に捨ててきたかがわかります.
プラスチックはマイクロプラスチックになることで,我々の体内に取り込まれることも問題になりそうですし.
- Earth Mart
私たちは命をいただいて生きていることがよく分かる展示で、かなり良かったです.
日本人が一生のうちに食べる卵の展示や、10年間に買う食料をカートの体積で表す展示など視覚で分かりやすい展示が多いので,子供たちにとってもわかりやすいと思います牛などの展示のところで「食べられるために生まれてきた」という言葉が書かれていて印象的でした,命をいただいて自分は生きている事に感謝しなければと.
←日本人一人が一生のうちに食べるタマゴが展示されていました(28,304個だそうです)
一人の日本人が食べる10年分の食べ物の体積です→
- ドイツ
循環をテーマにした展示でした.
欧州の国の展示では,技術系の展示というよりも自然や,大量消費社会はこのまま続けていいの?というような問題定義をしている展示が多かったように感じます.
回転椅子に座って映像展示を見るところは、物に溢れた生活とかは、どうなのという問題提起が映像を通して理解できました
キャラクターもかわいい~
海外の香り・味を日本で感じられる
- タイ
今回の万博訪問で最初に訪れたタイパビリオン
パビリオンに入った途端、タイの香りがして,タイにきた気分に。確か空港とかでもこのような香りだった気がします
タイに限らず,一部のパビリオンは香りも重要視していて,パビリオンに入る楽しみにもなっていました
- 各国の料理(アフリカ料理,セルビア,チェコなど)
各国のパビリオンなどが出しているレストランも評判を呼びましたね.初めて食べる味も多くて,日本に居ながらにして海外の本格的な料理を楽しめるのは万博の良さでしたアフリカ料理の夕食PANAFにて、マフェを食べました.シチューのような感じです.ビールのセットで4,250円と高いのですが…
牛肉がたくさん入っていて、ボリューム満点でした。ビールもアフリカのクラフトビールで初めて飲んだ爽やかな味でした!アフリカなんていつ行けるかわかりませんし,貴重な体験になりました
他にもセルビアでは,肉を挟んだチェバピサンドやセルビアの白ワインをいただいたり,
チェコでは,ビールの入れ方が3種類の注ぎ方で提供され,泡を味わう楽しみ方もできました
ヨルダンとオマーンで飲んだ珈琲はスパイスが効いていて,初めて飲む味でしたし,デーツとも相性があいました!
他にも現地から来たパビリオンのスタッフと記念撮影を楽しんだり,現地の遊びを体験するなど,交流のスペースがあったのも現地のことを知ることができるいい機会かと思いました~
おわりに
2025年10月13日に閉幕する大阪・関西万博,しばらくは万博ロスがありそうです.
次回の万博は,2030年にサウジアラビアのリヤドで万博が開かれます.面積は,大阪・関西万博の4倍!石油産出国で資金も潤沢にありそうなので,想像もつかないような万博になるかも!中東は行ったことがないので,中東旅行と一緒に訪れたいです
感動をありがとう!
それでは,また.
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