ここまでのはなし
名門大洋フェリーに乗って、大阪南港から新門司港へ
小倉駅から新幹線+バス+フェリーを乗り継いで、天草にやってきました。
今回は天草下島の観光の様子を書いていきたいと思います。
少し長くなりますが、お付き合いください。
牛深の街 観光
天草滞在1日目は牛深で1泊するので、熊本県天草諸島・下島の最南端に位置する「牛深」を観光しました。
来る前までは知らなかったのですが、牛深で有名なものとして
- 牛深ハイヤ節
毎年4月に行われる牛深ハイヤ祭りは一大イベントだそうで、日本各地に広まったハイヤ節系統民謡の源流と言われているそうです。
自分が小学生時代を過ごしたのも地方の港町でしたが、運動会で○○ハイヤというのを踊りました。この牛深が源流と言われているとは驚きです。各地の港町で踊られているというのはそういうことなんですね。

- 削り節
海で獲れる新鮮な魚を使用して作る雑節は、日本一の生産量を誇るそうです。「かつお節」が有名だと思いますが、「雑節」はアジやサバからつくられる削り節のことだそうです。
私はこれを知ったときに強い衝撃を受けました、削り節といえばかつお節しか思いつかないのに、そうかそれ以外の魚でも同様に作ることはできるのか、と。
後でお土産に買おうと思っていましたが、天草の中心部本渡や天草空港の売店では見かけませんでした(もしかしたらあるかもしれませんが、、、牛深の店で買われることをお勧めします) - 日本三大ちゃんぽん
長崎県発祥の「長崎ちゃんぽん」、雲仙市の「小浜ちゃんぽん」、熊本県天草地方の「天草ちゃんぽん」が日本三大ちゃんぽんと呼ばれているそうです。
「ちゃんぽん」といえば長崎県のイメージでしたが、熊本県の天草にも有名地があるということで、こちらも衝撃を受けました。。。行ってみると分かることって多いですよね。
観光する前に少しは下調べするのですが、それでも現地で新たに知ること・学べることもあるので、やはり現地を実際に訪れるのは大切だなぁ、と感じます。
ランチ
牛深港前にあるお店にてランチ。
やっぱり海鮮丼でしょうということで、特上海鮮丼をいただきました(^^♪
3,000円くらいしましたが。。。おいしかったです

車エビや、きびなごの刺身もあります!
きびなごの刺身は、以前にも甑島列島を訪れた際に食べておいしかった思い出があります。

牛深の街をぶらぶら
牛深港にかかる橋は「牛深ハイヤ大橋」
こちらの橋の設計は、イタリアの建築家レンゾ・ピアノ氏の設計によって平成9年8月に完成したもの。レンゾ・ピアノ氏といえば、関西空港のターミナルを設計したことで有名で、建築物だけでなく、橋梁という土木構造物も設計しているとは驚きでした。
天草を訪れるまでは知らなかったので、近場で見られて良かったです。
曲線美が美しいです。橋梁の下面部は湾曲していて、他の橋にはない構造かなと思います。

歩道部から、こちらも特徴的。橋梁の欄干の横にはパネルのようなものが貼られています。

ちなみに夜はライトアップされてきれいです。
クリスマス時期はレインボーにライトアップされるらしいですので、こちらも必見ですね。
街を歩いていると「赤まき」という文字に誘われて店内へ。

赤巻は、牛深の名物で案入りのロールケーキを餅(求肥)で巻いた腹持ち抜群のお菓子。
もとは漁師が縁起物、船上食として食べていたのがルーツなのだとか。
ロールケーキみたいですが、周りが餅ですので和菓子のような不思議なお菓子でした。天草に来たら必ず食べることをおすすめします。

町並みをぶらぶら、潮風が気持ちよいです。

「サンセット牛深」に滞在
この日は牛深で宿泊します。普通のホテルかと思って予約したら、民宿でした(笑)
夫婦で経営されているような感じ

客室は2階にあります。
トイレとお風呂は共用ですが、問題なし。

窓からは天草の海が一望できます、最高すぎます。

夕食 ちゃんぽん
夕食は牛深港の近くにある中華のお店へ。

日本三大ちゃんぽんということは、食べるしないでしょう~ということで、ちゃんぽんを注文しました。
カキやエビ、イカなど海鮮がたくさん入っていて体にも優しい味。ビールにも合うし、また食べたいです。
金曜日の夜ですが、お客さんが私1人のみでした。こんなにおいしいのに。。。
朝食
翌朝も快晴です!

朝食は宿の奥さんが作る朝食。充実の朝食でした。

レンタカーを借りて天草下島の観光
牛深から天草の中心部(本渡)へ移動
翌日、牛深から天草の中心部である天草下島の「本渡」へ移動します。
同じ島内の移動ですが、牛深港から本渡バスセンターまで約1時間半。1,680円かかります。
支払い方法は九州産交バスはクレジットカードも使用できて便利でした。
こんなかわいらしいバスに乗車

やっぱりバスの旅は楽しい。九州内を走るバスなので、SUNQパスも利用できるようです。

潜伏キリシタンの歴史について学ぶ
本渡にあるトヨタレンタカーにて、自動車を借りて観光スタートです。本当はバスでめぐりたかったのですが、天草のバスは便数がかなり少なく、思っていた観光地に行けないと判断し、断念しました。なお、天草ぐるっと周遊バスという定期観光バスもあり、こちらも選択肢として検討していました。
天草のキリシタン史を学ぶべく、以下の施設を訪れましたので紹介したいと思います。
- 天草ロザリオ館
- 大江教会
- 﨑津教会(﨑津教会を含めて、﨑津集落は世界遺産)
- 﨑津資料館みなと屋(﨑津教会を含めて、﨑津集落は世界遺産)
- 天草キリシタン館
天草ロザリオ館
まず訪れたのが「天草ロザリオ館」と「大江教会」です。
途中から右手には東シナ海が望めました。運転中なので、ちらちらとしか見られませんでしたが、車を止めて撮影しました。それくらいきれいな海です。この海の先からキリスト教が天草に伝わりました。

「天草ロザリオ館」に到着です。
ここは、「大江」と呼ばれる地区で、キリシタンが160年余りを経て多数発見された潜伏キリシタンの里だそうです。
ここでは潜伏キリシタンが、1614年にキリシタン禁制が発令されて以来、明治時代に禁制が説かれるまでのおよそ300年間、信者たちがどのような生活をしていたのか分かりました。

中は撮影できなかったのですが、特に印象的だったのが「踏絵(レプリカ)」の展示です。
小学校の教科書にも出てきたと思いますが、実物大で見るのは初めてで、このようなものを信者に踏ませていたのか、と思うと心が痛くなります。
また、禁教の時代に潜伏キリシタンは儀式を仏式で行わなければならず、葬儀の時は別の部屋で物騒のお経に合わせて、オラショ(祈り)を唱えながら、お経を壺の中に閉じ込めていたそうです。その当時使われていた壺も展示されていました。
その他にも「マリア観音」(母子観音を聖母子像に見立てて、信仰の対象とした)や、潜伏キリシタンが祈りを捧げていた「隠れ部屋」の実物大模型など、その当時の信者の生活の様子がよくわかりました。
禁教の中でも信仰を続けるところには、苦しい生活でも心の拠り所としたい人々の思いがあったのかもしれませんね。
大江教会
キリシタン禁制解禁後、建てられた教会が「大江教会」です。
丘の上に立っていて、白色の外壁が美しいです。

信者でなくても、中に入って見学をすることができました(建物内は撮影禁止)
荘厳な雰囲気でした。

﨑津集落の中にある﨑津教会
続いて訪れたのが、世界遺産にも登録されている﨑津集落です。
大江教会からは車で約10分ほどです。
天草の﨑津集落は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産として世界文化遺産に登録されています。
﨑津集落は、潜伏キリシタンが「何を拝むかによって信仰を実践したのか」を示す集落の一つで、この地域に住む信者は鏡やアワビ貝の模様などを聖母マリアやイエスに見てて、信心具として代表、発覚しにくいように工夫しながら進行を続けたそうです。

駐車場から﨑津集落まで歩いて向かいます。

﨑津集落の町並み。
いい雰囲気です、雰囲気的には広島県の御手洗が近いかもしれませんね。

﨑津集落の中心部にある﨑津教会です。
こちらも建物内を見学できますが、撮影はできません。
大江教会と同じく、禁教が解かれた後に建てられたが﨑津教会です。
驚いたことに、禁教気に絵踏が行われた庄屋役宅跡に建てられており、復活の象徴としたいという当時の方の思いがあったようです。

集落は海に面しており、海と町並みが合わさってとても心地よい雰囲気でした。

町並みの建物内から﨑津教会を望みます

ランチはフィッシュバーガーをいただきました。おいしい~

﨑津教会の前にある「﨑津﨑津資料館みなと屋」では、潜伏キリシタンの信心具が展示されていました。特にアワビの貝殻は、普通の人が見たら貝殻にしか見えませんが、信者の方はその模様をマリア像に見立てていたということが実物を見て理解できました。
海上マリア像
﨑津教会近くの岬に、海に向かってたたずむマリア像
こちらは昭和に建てられたものだそうですが、行き来する船の運航の安全と豊漁を静かに守っている存在なのだとか。

海の向こうに﨑津教会を望みます。絵になる風景ですね

天草キリシタン館
「天草キリシタン館」は翌日に訪れましたが、天草の中心地である本渡にあります。
こちらは弾圧・禁教に関する展示、特に島原・天草一気に関する展示があります。

入り口前には天草四郎像が建てられています。

島原・天草一揆は、キリスト教の禁止に対して一揆を起こしたのだと理解していたのですが、実際には当時の天草領主が石高を実際の生産高の倍以上にあたる量で申請し、天草の農民たちは年貢の取り立てに苦しむという生活苦もあり、その上信仰の対象としていたキリスト教が禁教に。キリシタン弾圧も過酷になるなどして、天草四郎率いる一揆に発展したそうです。
島原・天草一揆は、原城跡に2カ月以上籠城した末に、幕府軍に最終的には鎮圧されてしまうものの、幕府軍側の被害も大きかったようです。天草の農民たちは約3万人以上の死者を出し、すべての方が殺されてしまったそうです。
この一揆をきっかけとして、幕府には大きな衝撃を与えたこともあり、この後の禁教が厳しくなるほか、神社や寺院の建立なども行われたようです。
館内には島原・天草一揆で使用された「天草四郎陣中旗」も展示があります。通常はレプリカで、一部期間のみ本物が展示されています。
丘の上に建てられており、天草の市街地が一望できます。該当が十字架なのが面白いですね。
天草四郎も人々が苦しまず生活できる平和な世の中になることを希望して戦ったはず。

天草下田温泉 白鷺館
車を運転して疲れたので、天草にある温泉へ。
ぽかぽかになりました(^^♪

こちらの建物の入り口にはしめ縄がありました。
これは天草にある風習で、正月に飾ったしめ縄を松の内(7日頃)で外さず、一年中玄関や軒先に飾り続ける独自の風習が根付いているのです。キリスト教を信仰していないことを外にアピールしていたのですね。

天草の塩を使用したどら焼きを購入しました。
お風呂上りの塩分が身体にしみる~。おいし~

本渡バスセンター前「ホテルサンロード」に滞在
天草滞在2日目の夜は、本渡バスセンター前にある「ホテルサンロード」に宿泊しました。
本渡港も近くて利便性が良かったです。
「ホテルサンロード」に滞在
本渡バスセンターから道路を渡ってすぐの場所にあります。


洋室もありますが、珍しく和室がありましたのでチョイス。
最近リニューアルされたみたいで、とてもきれいでした。

朝食はセットメニュー。小鉢もあって充実していて朝からお腹いっぱいになりました。

夕食 天草大王の焼肉
熊本天草の地鶏である「天草大王」が食べられるお店へ。

1人焼肉は初めてかも。憧れていた一人焼肉の最初が、鶏肉!

鉄板の上で焼きます。一応鶏肉なんでしっかり焼いときます…
柔らかくておいし~

おわりに
今回は天草下島の潜伏キリシタンの歴史について学ぶことができ、とてもよかったです。
学生時代にはキリスト教の禁教はさらっとしか習った記憶がなく、
禁教 ⇒ 潜伏キリシタンという日本独自の文化ができる ⇒ 禁教が解かれて、再布教。教会の設置というストーリーを実際の展示を見て理解できたのは良かったです。
やはり本だけ見ているよりも実際に現地に行って、見て感じるというのは違いますね。
天草旅行は、次回以降も続きます。
つづく・・・
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